臨床工学科のご紹介

臨床工学科には現在4名の臨床工学技士(Clinical Engineer:CE)が在籍しています。
臨床工学技士とは医師の指示のもと医療機器の操作・保守管理を主業務とした専門職で、 チーム医療の一員として院内の様々な場所で業務を行っています。

内視鏡検査業務/Endoscopic room

様々な症例の内視鏡検査介助を主体に、洗浄室業務・機器管理業務・カプセル内視鏡業務、機器のトラブル対応など多岐に渡る業務を行っています。

専属技士によるERCP介助
専属技士によるERCP介助
ESD介助
ESD介助

手術室業務/Operating room

当院の手術室の特徴として、単科で北海道有数の腹腔鏡手術件数があります。
それに伴い腹腔鏡手術におけるセッティングや洗浄、点検、滅菌などを一連の業務としてサポートしています。また、清潔野での医師のサポートを行う事もあります。その他、機器の保守点検、勉強会などを医療安全の取り組みとして積極的に行っています。

清潔野でのサポート(スコピスト)
清潔野でのサポート(スコピスト)
腹腔鏡セッティング
腹腔鏡セッティング

中央材料室業務/Central material room

中央材料室では内視鏡の処置具など点検を兼ね滅菌作業を行っています。滅菌技師所持者もいるため、より安全に業務に関わっています。

技士による点検・梱包
技士による点検・梱包

HCU業務/High care unit

HCUでは、人工呼吸器・人工透析器の保守管理または操作を行い、患者さんの治療に携わっています。

所有機器
  • 人工呼吸器(SERVO-i) 2台
  • 人工呼吸器(レジェンドエア) 1台
  • 個人用透析器(TR-7000S)
  • 多用途血液処理用装置(TR55X-Ⅱ)

血液浄化/apheresis業務

術後のPMX(エンドトキシン吸着療法)やCHDF(持続的血液濾過透析)など、緊急で行う血液浄化に速やかに対応しています。また、当院では潰瘍性大腸炎・クローン病の患者さんに対し、積極的に顆粒球吸着療法(GMA)に取り組み投薬と並行し治療を行っています。→14症例133回(2017年4月~2019年5月)
当科では、難治性腹水症に対する腹水濾過濃縮再静注法を行っています。今では症例数も増加し、業務の中核を担っています。→38症例105回(2017年4月~2019年5月)

病棟でのGMA施行
病棟でのGMA施行

臨床工学室業務/Clinical engineering room

院内の様々なトラブルに対応するためアクセスの良い南館2階の手術室・HCUの前に位置しています。
輸液ポンプなどの院内全体で使用する機器の保守管理を始め、修理やトラブル時の業者対応など幅広い業務に対応しています。

所有機器一覧(一部抜粋)
  • 輸液ポンプ(TE-161S/FP-N11など) 合計37台
  • シリンジポンプ(TE-351など) 合計31台
  • 低圧持続吸引器(MS-008など) 合計5台
  • フットポンプ(SCD700など) 合計2台

また、勉強会・学会へ意欲的に参加し最新の医療機器などに 関する情報収集や知識の向上に努めています。

輸液・シリンジポンプ新人研修
輸液・シリンジポンプ新人研修
輸液ポンプ修理
輸液ポンプ修理
学会認定等
  • 消化器内視鏡技師
  • 小腸カプセル内視鏡読影支援技師
  • 大腸カプセル内視鏡読影支援技師
  • 第2種滅菌技師
  • 第2種ME技術実力検定
所属学会
  • 日本消化器内視鏡技師会
  • 北海道消化器内視鏡学会
  • 日本カプセル内視鏡学会
  • 北海道臨床工学技士会
  • 日本医療機器学会